
アナログ・ターンテーブルが欲しい。ここ数ヶ月、いや数年思っていました。
CDに移行するのは早かったんです。SONYのCDP-70ですから、1985年にはCDを購入するようになっていました。ノイズの無いクリアな音、アルバムを通して聴ける( A面、B面をひっくり返す必要が無い)、頭出し一発、ランダムアクセスなど、良いこと尽くめでした。
でも、考えてみれば音楽の聴き方が変わっていました。レコードの時はオーディオに向かって音楽を聴くというスタイルだったのですが、CDになってからは音楽を聴き流すという感じになっていました。まさにBGMということです。
パソコンを使うようになりmp3が出現して、さらにはiTunesでランダム再生を使用するようになってからは、経年劣化もあり部屋からはSANSUIのアンプAU-D607F、TechnicsのレコードプレーヤーSL-Q303が無くなりました。
そんな感じで現在に至るということなのですが、時々最近アナログが復活してきているという話題を耳にするようになり気になってはいたのです。ビートルズのアナログLPセットが発売にもなりました。幸い捨てないで残っているLPが100枚ぐらいはあります。もう一度、レコードが聴きたくなりました。
ということで、アナログ・ターンテーブルの現在を調べてみると、DJ用途のものはあるが、ピュアオーディオ用途のプレーヤーは高級機のみという感じがしました。
現在、5万円程度で入手出来、ダイレクトドライブ、カートリッジの交換が出来る?モノは、
stanton ST.150
neu DD1200mk3
audio-technica AT-LP120USB
SPEC+ AP-50,AP-30
DENON DP-500M
などがあるようです。
stantonは完全にDJ用途、neuは妙に安い、SPEC+はCosmoTechnoの後継らしい、DENONのDP-500Mが本命ですが、トーンアームの高さ調整が出来ないようなので、カートリッジの交換に制限があるなど、一長一短です。
そんな中で、audio-technica AT-LP120-USBに注目しました。日本のカタログには載っておらず、Amazonの並行輸入品として現在33,800円程度で販売されています。USのサイトには掲載されており、スペックをみるとダイレクトドライブだし、USB出力もあり、LINE出力も可能、さらにトーンアームの高さ調整が可能など、スペック的にはかなり良い感じです。DJ機能は不要ですが、使わなければよいかと。
ただ、英語のレビューはいろいろあるのですが、日本語のレビューが少ないので、その点は不安です。
Amazon USで検索してみると、209ドル程度でした。日本円で、18,000円程度です(アベノミクスが始まる前でした)。送料を入れても並行輸入品を買うよりかなり安く買えるではないですか。でも、個人輸入と言うことになると、英語も出来ないし、初期不良だったら困るなと言うことで、注文せずにいました。
そんなこんなでしたが、物欲が頂点に達した出来事がありました。アニメ、「たまこまーけっと」です。アニメの中でターンテーブルが出てくるし、エンディングにもターンテーブルが出てきます。
我慢していましたが、注文してしまいました。3月4日の夜に注文して、3月8日に届きました。梱包は、一回り大きい段ボールに入っていましたが、それ以外の緩衝材とかは特に入っていませんでした。
配送はUPSで、日本に着いてからはヤマトが運んでくれました。
購入を躊躇しているうちにアベノミクスが始まり、円安傾向になりましたので、特急送料込み約300ドルとなりました(日本円の請求金額は28,500円でした)。通常配送ならば、あと5,000円ぐらい安かったと思います。
実は、注文してから電源の心配がありました。USの規格で115/230V AC, 60/50 Hzだということをすっかり忘れていたからです。並行輸入品を売っているのだから大丈夫だろうと思っていましたが、やはり不安でした。
到着してセッティングを行い、電源を入れたところ正常に動作しました。再生ピッチ等にも問題はありません。
電源コードの先端部分。コンセントの片一方が膨らんでいて、差し込みが難しいものがあるかも。
追記:
余っていた普通のメガネプラグの電源コードに変更しました。
中国製です。オーディオテクニカが日本で販売しているモノはフルオートの簡単なモノしか無いのは残念です。今からでもAT-LP120-USBを売るようになれば、そこそこ売れるのでは無いかと思うのですが・・・。